内容説明
20世紀最大のストーリー・テラーが語った創作の秘密。映画史にその名を轟かす『市民ケーン』や、『黒い罠―完全版』『オセロ』の日本公開により、近年ますます評価が高まっているオーソン・ウェルズ。本書は映画監督、舞台演出家、俳優、ナレーター、そして魔術師…とさまざまな顔を持つウェルズの魅力を、『ラスト・ショー』のピーター・ボグダノヴィッチ監督が、あますところなく引き出したロング・インタビュー集。ウェルズのキャリアを詳細な記載した年譜、『偉大なるアンバーソン家の人々』幻の完全版シナリオも収録。
目次
第1章 ローマ
第2章 グアイマス
第3章 ニューヨーク
第4章 ヴァンナイス
第5章 ベヴァリーヒルズ
第6章 ハリウッド
第7章 パリ
第8章 ケアフリー
第9章 ウェルズ年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
1
語り手がオーソン・ウェルズ、聞き手がボグダノヴィッチだもの、面白すぎて読みふけるしかなかった。オープニングからして無類にカッコよかった『偉大なアンバーソン家』、ディレクターズ・カット版を観たかったなあ…2017/07/02
Gen Kato
1
語り手がオーソン・ウェルズ、聞き手がボグダノヴィッチだもの、面白すぎて読みふけるしかなかった。オープニングからして無類にカッコよかった『偉大なアンバーソン家』、ディレクターズ・カット版を観たかったなあ。2017/07/02
カトキチ
0
『偉大なるアンバーソン家の人々』の脚本が完全収録されているので、どういう話だったかがこれでわかる。それだけでも価値があるが、まぁ基本的に無類におもしろい。
印度 洋一郎
0
オーソン・ウェルズをピーター・ボクダノヴィッチが長期にわたってインタビューした内容を、ウェルズ没後の90年代に編集されたもの。自分をリスペクトして止まないボクダノヴィッチを前にノリノリで語りつつ、言いたくない事は「次の質問」とパスし、自作の描写が自身の経験を反映しているかという質問には「そんな事ないよ」。「市民ケーン」の事を聞かれるのにうんざりしていて、聞きたくて聞きたくてたまらないボクダノヴィッチとの間には微妙な駆け引きも透けて見える。又、「偉大なるアンバーソン家の人々」の欠落部分の脚本も載っている。2025/04/13