内容説明
アメリカ、イタリア、フランス―望郷の念に駆られながら、越境を重ね、晩年の傑作『ノスタルジア』『サクリファイス』に美しく結晶化する、稀有な映画作家の苦悩と逡巡、至福に満ちた魂の全記録。
感想・レビュー
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こんな本を読んだよ
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武満のノスタルジアを聴きながら、読む。もうゴルバチョフだった1984年に亡命・・。その必要はなかったのだろうが、長年の検閲、嫌いやったんやろう。父上の手紙が泣かせる。ロシアにいて、ソ連の崩壊と新生ロシアを取撮って貰いたかったが、あの頃のロシア人は自分の国に自信をなくしていたからなあ。本当は検閲されても、国力の強さが、芸術家にエネルギーを与えてくれるのかも知れん。今生きてたら、晩年の傑作を撮ってたかも知れん。最初に出てくる霊能医療師ジューナにちょっと興味が・・。2012/01/09