目次
はじめに―人と人との望ましいありかた
私のなかの未知なる場所―作家の成長(すべての結果には理由がある;読書する少年 ほか)
遠くまで旅する部屋―作家の現場(さて、これから何を書けばいいのか;自由で孤独な仕事 ほか)
誠実に正直に―作家の暮らし(とりあえず小説を書いてはいるけれど;長距離ランナー ほか)
エピローグ―村上春樹の足跡を辿る旅
著者等紹介
イムキョンソン[イムキョンソン]
1972年生まれ。12年の会社員生活を経て、2001年に韓国でコラムニストとしてデビュー。2005年からは専業作家としてエッセイ、小説を書き続けている
渡辺奈緒子[ワタナベナオコ]
国際基督教大学教養学部卒業。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。東京恵比寿にて語学教室「ことばの森ソルレム」を運営。「NPO多言語多読」にて韓国語の絵本を読む「韓国語多読の会」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azukinako
54
タイトルに“?”と思うかもしれないが、原題は「どこまでも個人的に」。作家のイム・キョンソンさんの村上春樹愛がたっぷり込められていて嬉し楽しい。高3の時に「ノルウェイの森」に出会い、それからはずっと彼女の人生に村上春樹がいた。小説やインタビューの中で語られた村上氏の言葉を取り上げ言葉の意味や経緯などについて掘り下げているのだが、小説家の手によるとまるで短編のよう。村上春樹という作家の生き方がイム・キョンソンの作家としての生き方、いや人生の生き方ににどう影響してきたのか、その語り口はとっても誠実で共感MAX。2021/01/30
aloha0307
30
イム・キョンソンさん;未知の韓国人作家が、最愛の作家;村上春樹さんの少年期から青年期まで 何に魅入り、挫折し、どう人生を形成してきたかを自身の体験を合わせ鏡にして語ります(まるで密着取材のよう❣レアなエピソードたくさん❣) 79年 翼に傷の鳩を助けたのが、作家;村上春樹の端緒になったのだね✿ 人生は「負けるとわかっているゲーム」か... 春樹さんが村上龍さんとこんなにも交流が活発だとは知りませんでしたよ✿2021/03/07
たらお
22
本屋の書評コーナーにて、目に入ってきた変な題名の背表紙。季節社?書いたのは韓国の人?数ページをパラパラ読むと、著者が15歳の頃ノルウェイの森を読み、その後、村上春樹の文章にいかに励まされてきたかを書いていた。反日の国民が多いと思われる韓国で「村上春樹が最愛の作家ある」という女性作家から見た村上春樹の本はおそらく絶版必死と思い購入。村上春樹の自伝ノンフィクションのようなものもあり、奥さんとのなれそめやピーターキャットのことなど、ずいぶんエッセイなども読んできたつもりだったが初期の知らない話もあり楽しめた。2022/08/08
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
19
村上春樹の小説の書評でもなく、評伝でもなく、不思議なエッセイ? 架空のインタビュー(過去の春樹インタビュー等の言葉から)が、すごく「らしい」。2022/03/23
菫子
16
村上春樹さんの大ファンがご自身で集めた村上春樹さんの情報を詰め込んだ本。ファンならではの愛がいっぱい伝わってきて萌えました。空想インタビューも面白かったです。最近表に出始めて新しい情報が増えてきたと思うので、ぜひ内容をアップデートしていただきたい!2021/06/06