内容説明
ハーレーダビッドソンというモーターサイクルに乗るという行為を自分の暮らしの核として生きる、バイカーと呼ばれる男たち。60年代に始まり、1%のアウトローと99%の普通の人々に支持されつつ幾多の重圧に押し潰されることなく生きながらえてきたバイカーという生きざまは、常にアメリカという巨大な村落共同体が織り成す社会構成のエッヂの部分にとどまり続けている。スタージスやデイトナといった数十万の人を集めるモーターサイクル・ミーティングは、バイカーと、それを間近に眺めることのできる絶好の機会を得た、時にバイカー・ワナビーと呼ばれるハーレー乗りたちの共演の宴だ。この一大イベントでは、その底辺において変わることなく流れ続けるバイカーという生きざまの本質に加え、その位置からこそ感じ得るアメリカの強さ脆ささえもが見え隠れする。佐藤秀春が数年に渡り撮り続けた、等身大のバイカーたちのすがたと、アメリカという国のあるひとつのありのまま。
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