内容説明
藤原鎌足以来、摂関を与ってきた近衞家の姫君が、22歳で夫を亡くし自らも胸を病みながら戦後の激動を生きた生涯の優し直情純愛歌集。
目次
1 えごのき花編―療院・退院(昭和36年~43年)
2 彼岸花編―父逝きて後(昭和49年~55年)
3 “山茶花”編―母よ(平成5年~10年)
4 百合の花編―輝ける今(平成11年~16年)
著者等紹介
近衞百合子[コノエユリコ]
戦前、昭和10年代に三次にわたり時の総理となった近衛文麿の実弟秀麿(音楽指揮者)の長女として大正11年の生まれ。『アララギ』土屋文明選に投稿、断続もありながら長く熱心にいのちを綴る作歌に執心。平成13年に発会の「弥生短歌会」に参加する。講師鈴木實主宰の『歌人会』に出詠、歿する迄(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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