内容説明
東西の映画史における「越境」の6つの事例を通じてナショナルな枠組みを乗り越えた映画史を構想する。
目次
第1部 映画は越境する(歌い、悲しみ、覚醒するカチューシャ―トルストイ『復活』と中国語映画;越境するスターダム―帝政ロシアと日本におけるマックス・ランデーの受容;中国人を描くべきは誰か―アメリカ対中映画貿易をめぐる表象の政治学)
第2部 越境する映画人たち(ナショナル・シネマの隙間に―一九二〇年代のマレー半島における中国系移民の映画製作について;西部への呼び声―ナチス時代のルイス・トレンカーの越境的活動をめぐって;「東洋」から遠く離れて―クリス・マルケルによる中国・北朝鮮・日本)
著者等紹介
堀潤之[ホリジュンジ]
1976年東京に生まれる。パリ第3大学映画・視聴覚研究科への留学を経て、2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。専門は映画研究・表象文化論。現在、関西大学文学部准教授
菅原慶乃[スガワラヨシノ]
関西大学文学部准教授。1974年北海道に生まれる。大阪大学大学院言語文化研究科博士前期課程を経て、1998年から2000年まで北京電影学院文学系電影比較文化専業へ高級進修生(中国政府奨学生)として留学。2001年、北京日本学研究センター(北京外国語大学内)に日本側教務助手として勤務。2003年、博士号(言語文化学・大阪大学)を取得。専門は中国語圏映画史。「越境する中国映画市場―上海からシンガポールへ拡大する初期国産映画の販路」(『現代中国』第85号掲載)で第8回太田勝洪記念中国学術研究賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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