内容説明
直木賞作家の、ありのままの日々を綴った一冊。
目次
食べたもの日記
一色食卓考
宴会と知性
果物は好きですか
古株、新顔
一口食べる?
妻自慢の男たち
メニュウと世代
料理とモテの相互関係について
私の過去の栄光〔ほか〕
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、97年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、2000年『キッドナップ・ツアー』で路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年『ロック母』で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AKIKO-WILL
65
よなかの散歩が先に出たエッセイと知り、図書館に両方あった時に何故かこちらが先かな?と手をとってしまった…角田さんの小説も読みますが私はどちらかというとエッセイの方が好きです。オレンジページで掲載されているエッセイなので食に関するコトが多いけど、読んでいて共通する部分があり楽しく読めました!よなかの散歩も読まないと!2014/11/16
めしいらず
60
角田さんのエッセイはオモロいなあ。日常に感じた些事を拾う筆から、その飾らない人柄の良さが伝わって来る。バルサミコ酢の使い方に困惑し、3年前の買い物メモからその日に思いを馳せ、コンビニの発券機の前で右往左往し、どんなに手をかけても観葉植物を枯らし、真空包装調理器の購入を本気で検討し、筍水煮の値段に納得がいかずスーパーを数軒はしごする。料理と小説について「自分の想像以上のところまで、想像も筆も及ばない」、限界を思い知らされるとつぶやく。万事に謙虚だからこそ、著者の筆で紡がれる日常は、いつだって光り輝く。2012/11/18
キラ@道北民
42
家事の合間にちょっとだけ・・・と思ったのに一気読み。一色食卓にガッカリしたり、年末の大掃除はしなくてもいいらしい話に驚いたり、旅先貧乏性だったり、丸文字世代だったり・・・あ〜、そうそう!うわぁ、懐かしい!時々クスッとしたり、今回も楽しく読ませてもらいました。2018/05/10
しょこ
40
先日読んだ江國香織さんのエッセイでお風呂が大変好きで何時間でも入っているとあって…、一方角田さんはお風呂が嫌いとあり…なぜか妙に安心した(*´▽`*)そう、私もめんどい時がある。よくある。笑。とても身近に感じられる角田さんいいよー。2018/07/14
野のこ
39
ごはん日記好きに共感、私は角田さんのお弁当日記をぜひ読んでみたいなぁと思いました。目の付け所が共感する部分が多くてうんうんと頷いたり、辛い物好きにヒェ〜すごいなぁと思ったり、楽しかったです。「秒速でメニューを決める」「夕食にひとりでワイン一本空ける」はカッコいい!そしてほっこりな文章に癒されました。ずっと読んでいたい。2017/06/20