内容説明
平田は永代橋までをゆっくりと歩いた。といって周りを見ていたわけではない。一歩一歩大事そうに力を込めて歩いた。瞳の奥には文の顔がしっかりと残っていた。(『淡雪』より)他2編。
著者等紹介
東洵[アズママコト]
大阪府門真市出身。昭和18年(1943年)生まれ。大阪市立都島工業高校卒業後家電メーカーへ入社。その後福井大学応用物理学科を経て製鐵メーカーへ入社。定年退職後73歳で小説を書き始め現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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