内容説明
家光逝去に伴い十一歳で四代将軍となった幼君家綱。家綱を支える幕閣のひとり松平信綱は幼君の名を世に知らしめようと新たな上水を府内に引く政策をうち出す。だが幕府の財政は逼迫。金蔵の扉は開きそうもない。冴えわたる信綱の知恵と弁舌でその扉を開かせることができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
5
玉川上水を造った男たちの物語。 聞きなれた地名が多くでてきてイメージしやすい。 幕閣の駆け引きも、水源探索の道中もどちらも興味を惹かれて面白い。 後編は近江屋兄弟の奮闘がメインになりそうで楽しみ。2023/10/08
犀門
2
No.038★★★★★とても面白くて夢中になって読んでしまった。玉川上水はとても身近なので、如何にして作られたのか?には興味があるも、『玉川兄弟』しか咄嗟に頭に浮かばなかった。いやはや、『知恵伊豆』や『関東郡代』の働き、そして絵図面を書き、測量の技に長けていた金右衛門の見事な働き。さぁ、後編はいよいよ現場での掘削作業だ。楽しみ⤴️。2023/05/26
maho
0
江戸時代版プロジェクトX。土木工事の知識がない為、最初のうちは少し手こずったが、読み進めるうちにのめり込んだ。とにかく面白い。2025/04/15