内容説明
「氷河の叫び」から二十年、温暖化は地中をも蝕んでいた。孫のため、地の果て・ヤマルへと旅立つた男。命を賭してまでも、贈りたかったものとは?(表題作)。息子を轢き殺した母親。銃の事故で二人の子供を亡くした父親。そんな心に十字架を負った人々を乗せ、深宇宙への旅が始まった。ゴールド・リングが導く、愛する人との奇跡の再会とは(『天使のリング』)。次々と消えるハイカー。行方不明になった兄を追って山中へ。そこには、狂人の住むパピィ工場があった。チェーンソーの唸りは、必死の咆哮をも切り裂く(『ロスト・パピィズ』)。書き下ろし全三話。
著者等紹介
高見翔[タカミショウ]
福岡県出身。大手信販会社に勤務後、日本語教師として渡米。その後、ベルビュー大学で社会学等を学び、塾講師を経て現在に至る。環境問題や異文化理解をテーマに執筆、チャリティー本も手がける。代表作「天使の階段」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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