内容説明
草深い山間の地奥武蔵にてただひたすら母子の命を救うために日本初の切開分娩術に挑んだ男たち。第9回歴史浪漫文学賞創作部門優秀賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
花々
7
もっと最近のことだと思っていましたが、江戸時代頃にすでに切開分娩をやろうと志した医者がいたのですね。西洋の医学本だけを頼りに、日本では初めてのことをやってみようとした先生方の勇気がすばらしいです。医療に対する勤勉な姿勢も見習いたいです。こういう人たちのお蔭で、だんだんと今のように発展してきているんだな。ありがたい。2014/07/14
ひとひら
3
★★★事実に基づいたフィクション。それとない日常から偉業への道は雰囲気も含めて『天地明察』みたい。腹を切るということがその時代どういうことだったのか、同じ出産でも初期から定期検診が当たり前の今はどれだけ安全性が高まっているのかがわかる。良い時代になったものだわ。2013/06/01
はるちょん
0
名もない村医者が、患者を救おうと努力する。その積み重ねが現代医療に繋がっていると思うと、大変ありがたい。もうすぐ帝王切開を控える身として、心から尊敬の念が沸き上がる。




