内容説明
「奈津美。二人のために」祐二は、そう呟き、弾き始めた。水と光の踊り。それはモルダウ川に反射する日の光を描写した曲だった。そしてプラハで楽しく、踊り続けたいと願う祐二と奈津美の二人のことでもあった。祐二は、ただ無心に弾いた。奈津美に聞かせるように弾いた。今までの自分の人生を語るように弾いた。そしてプラハに存在する自分の為に弾いた。天才ギタリストは何故プラハに向かったのか。
著者等紹介
水野雅弘[ミズノマサヒロ]
1963年生まれ。山形県出身
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