指揮台の神々―世紀の大指揮者列伝

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  • サイズ B6判/ページ数 469p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784276217843
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C1073

出版社内容情報

ウィーン・フィルのチェロ奏者として数々の大指揮者たちと共演を重ねた著者が、指揮者の役割・指揮の神髄とは何かを13人の巨匠の生きざまを通して描き出す。

内容説明

ニキシュ、マーラー、ワルター、クナッパーツブッシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、バーンスタイン…。なぜ、楽員は、彼らのもとで、至高の音楽を紡ぎだすことができたのか。ウィーン・フィル及び国立歌劇場のチェロ奏者として数々の大指揮者たちと共演を重ねた著者が、巨匠の謦咳、芸術の核心にじかに触れえた経験をもとに、13人の巨匠の生きざまを通して、指揮者の役割、指揮の神髄とは何かを描き出す。

目次

ハンス・フォン・ビューロー―雄弁家
ハンス・リヒター―教育家
アルトゥール・ニキシュ―カリスマ
グスタフ・マーラー―殉教者
アルトゥーロ・トスカニーニ―独裁者
ブルーノ・ワルター―天使の声の持ち主
オットー・クレンペラー―大器晩成
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー―ぐず
ハンス・クナッパーツブッシュ―アナクロニスト
カール・ベーム―人間嫌い
ヘルベルト・フォン・カラヤン―帝王
レナード・バーンスタイン―感激家
サー・サイモン・ラトル―期待の星
新世紀の展望

著者等紹介

シェトレ,ルーペルト[シェトレ,ルーペルト][Sch¨ottle,Rupert]
1957年、ドイツのマンハイムに生まれたチェリスト。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で学んだ後、ハインリヒ・シフやアントニオ・ヤニグロのマスタークラスに参加。1983年以来ウィーン国立歌劇場とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でフリーランサーとして活躍。その後ソリストとなり、目下さまざまな室内楽アンサンブルの組織や、音楽祭の運営、音楽書の執筆に活動の場を広げている

喜多尾道冬[キタオミチフユ]
1936年、和歌山県に生まれる。東京大学大学院でドイツ文学を専攻。目下中央大学教授。文学、音楽、美術、映画など芸術全般の形象研究、それに芸術と産業社会との関連を研究の対象にしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

97
ドイツ圏での活躍限定で厳選された13人は指揮者業の栄枯盛衰を映すのに申し分ない巨人たち。音源紹介や芸術的優劣を扱わずに天才性や人間関係を説明する視点の冷静さは日本人とは一線を画す。フルトヴェングラーやカラヤンに代表される政治との関係性は一つの焦点。プロパガンダと音楽が直結したご時世に無思慮の代償は大きい。自己証明欲求が優って問題を拗らせるバーンスタインも無縁ではない。著者の矛先は不問に付された風見鶏のベームだけではなく、付和雷同にカラヤンを批判し、「自分の音楽」を喪失した社会全体の無思慮に向いているのだ。2022/07/10

takao

1
ふむ2024/11/21

Eu

1
喜多尾先生の訳が冴える(p61のブルックナーの田舎っぺ口調とか、p209の「オットーちゃん、オトーちゃん!」とか原文どうなってんだろ)2019/10/13

Ozymandias

1
めちゃくちゃ面白かった。偉大な指揮者たちの舞台裏の姿、オーケストラや観客への姿勢など、笑ったり感心したりしてしまった。 印象的だったのは、現代最高峰の指揮者に数えられるサー・サイモン・ラトルが「トスカニーニやフルトヴェングラー、カラヤンやバーンスタインのあとで、現代の指揮者はなにができるでしょう?」という質問に対する答え。

konibi

1
中途了 2WI2014/06/13

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