内容説明
神の不在、人間の実存、罪と罰、運命、マジック・リアリズム…。ウディ・アレンの映画=人生哲学がこれまでになく浮き彫りにされた、ファン必携の好著。
著者等紹介
シッケル,リチャード[シッケル,リチャード][Schickel,Richard]
映画史家・映画評論家・作家・ジャーナリスト・ドキュメンタリー製作者。1933年米ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。「ライフ」誌や「タイム」誌で映画評を執筆。さらに映画史や映画関係者に関するドキュメンタリーを製作する会社「ロラック・プロダクション」の社長を務める
都筑はじめ[ツズキハジメ]
映画評論家。1966年東京生まれ。筑波大学第三学群国際関係学類卒業。2000年から2003年まで米国ロサンゼルスに滞在。現在は東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
11
面白いよね。理解はできないけど。理解できないのが面白いよね。解像度が足らない。世界が見えない。私は目が見えない。何が違うのだろうか。言葉がどんどん浮かんでくる。楽しい時間がやってきた。映画の世界で、本を書いて、空を飛ぶ。そして落ちる。どこまで落ちるのだろうか。2023/04/30
fritzng4
2
再読。シッケルによる作家論が半分、アレン本人へのインタビューが半分という構成。インタビューは『さよなら、さよなら、ハリウッド』までが対象。いろんなインタビューを読んでもアレンの言ってることは大体一貫していて、そもそも自分の作品への評価は低く、でも『スターダスト・メモリー』は気に入っている。 ただ、キートンよりチャップリンを評価しているが、ハロルド ・ロイドに関しては面白いと思ったことすらないそうだ、などそんな生っぽい話が出てくる本書での発言は一読の価値あり。2024/09/22
いちはじめ
2
ウディ・アレン関連の本としては、かなり良い方。ロング・インタヴューが興味深かった2007/04/04
とジュディーkumi
1
映画の中のイメージとは、違う正直で謙虚、一番偉いのは、ミア・ファローを決して悪く言わないところ。2019/03/10