内容説明
今こそ60年代アメリカ映画を読み直そう。「赤狩り」の犠牲者から独立プロ低予算映画まで。アメリカ映画の混濁期を、ジャンル、表現、人脈、技術革新など10の視点から読解、読み替える。従来見落とされてきたアメリカ映画史の10年間がこの一冊で埋まる。
目次
ブラックリスト映画人の復権
それは『サイコ』から始まった
プロダクション・コード撤廃に向けて
西部劇の変質
外部の侵入と暴力描写の推進―黒沢映画とテレビ
史劇の終焉
そして誰もいなくなった―人間滅亡の唄
世代交代期としての六〇年代(人的交流;技術的革新)
AIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)の六〇年代
公開が期待される十本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fritzng4
3
50年代にブラックリストに載った映画人たちが復権し、30年以上厳然と存在したヘイズコードがなくなり、かつて一世を風靡したハリウッド製の史劇が急速に衰退した60年代。冷戦が最悪の状況に陥りケネディが殺され宇宙開発にしのぎを削ったアメリカの60年代に如何に映画が対応していったのかが改めて知れて興味深い。黒澤明が世界に与えたインパクトってとんでもなかったのだな。2024/06/05
HK
0
アメリカ映画はニューシネマ以降とそれ以前で分けられることが多いけど、これは60年代という変革のディケイドにスポットを当て、その移り変わりを眺めた本。興味深い論考多数で、映画好きは必読なんじゃないでしょうか。2013/09/21
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