目次
1 奈良・平安仏教における「知」の相関(憲法十七条の知の地平―第十条・第十四条が提示する問題点;古代寺院と学僧;良弁と真備;中国唐代と日本古代における写経と「清浄観」;『日本霊異記』の仏教伝道史的考察;『聾瞽指帰』の再評価と山林修行)
2 宮廷社会における「知」の相関(日本古代の放鷹文化と統治思想―天皇狩猟から野行幸へ;「崇道天皇」の成立と展開―九世紀における「天皇」の位相;宇多法皇考;掃部司・内掃部司と掃部寮―延喜掃部式の古層;三条天皇大嘗会と『北山抄』―公卿の情報網からのアプローチ)
3 在地社会における「知」の相関(古代における在地布教と「護法善神」;古代東北史の構築;〓(しゅう)馬之党と強雇)