内容説明
原口氏の自由民権運動史研究の成果のなかで、特に、激化事件のひとつといわれている「静岡事件」(明治19年に発覚・検挙)についての著書『自由民権・静岡事件』(1984年)を中心に、明治10年代前半期の静岡県の政治情勢について考察した2論文を収録。併せて、原口氏の研究姿勢を示す随想2編を収め、巻末に年譜・著作目録を付す。
目次
国会開設運動期における宣伝組織活動―静岡県を中心にして(問題の所在;民権運動家と民衆;「実力培養」と宣伝組織活動;民権政党の誕生とその組織活動;総括)
明治十四年の政治情勢―静岡県を中心として(問題の所在;租税と小作料をめぐって;革命および反革命;総括と展望)
自由民権・静岡事件(研究史の検討;事件の背景;事件の政治過程;挫折のあと)
想い出すままに―私の静岡県近代史研究の断片
静岡事件雑感
著者等紹介
原口清[ハラグチキヨシ]
1922年静岡県に生まれる。1948年東京大学文学部国史学科卒業。名城大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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