内容説明
田楽・猿楽・延年の成立と展開と、平家物語・楽書などの検討を通じて、中世芸能の形成過程を明らかにする。付論として、中世後期の京都周辺の芸能文化を俯瞰する論考を収録。
目次
第1章 田楽―その成立と展開(田遊びと田楽;田楽とその展開;田楽三態再説)
第2章 猿楽―その成立と展開(「能」形成前の猿楽―古猿楽能の再検討;猿楽能の形成―翁猿楽の発展;「能」形成期の芸能市場―神事猿楽をめぐって;猿楽能の形成と展開;南山城の神事能)
第3章 延年―先行芸能の継承と創造(延年風流とその形成;延年芸能の展開;芸能史における絵画資料―重文「絹本著色舞楽図」をめぐって)
第4章 『平家物語』の芸能的環境(当道座の形成と平曲;勧進平家考;『平家物語』の芸能史的研究方法)
第5章 芸論の芽生え(楽書の盛行と芸論;『教訓抄』)
付 京都近郊村落にみる中世後期の生活と芸能文化
著者等紹介
植木行宣[ウエキユキノブ]
1932年、兵庫県生まれ。1961年、立命館大学大学院卒。文学博士。京都府教育委員会文化財保護課職員を経て、京都学園大学人間文化学部教授となり、文部科学省文化審議会専門委員(文化財分科会第四、第五専門調査会)等を歴任。三重県文化財保護審議会委員、全国山・鉾・屋台保存連合会、日本工芸会近畿支部顧問等をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ハズレポーションが醤油だったので料理す…