内容説明
本書は、扇谷上杉氏について本格的に取り上げるものである。第1部では、扇谷上杉氏の動向について、主に享徳の乱からその滅亡までにわたって具体的に明らかにしようとするものである。また同氏において重要な役割を担った太田道潅については、そうした扇谷上杉氏全体の動向のなかに位置付けて理解することを試みている。第2部では、扇谷上杉氏やその家宰太田道潅の動向とその存在をより理解するために、密接な関係にあった豊島氏・江戸氏・武蔵千葉氏の周辺領主の動向と、道潅の子孫で扇谷上杉氏の重臣として存在した江戸太田氏・岩付太田氏の動向について、それぞれ具体的に取り上げている。
目次
1 扇谷上杉氏の発展と展開(扇谷上杉氏の台頭;太田道潅と江戸地域;道潅謀殺と上杉定正;江戸城主上杉朝良 ほか)
2 太田道潅をめぐる領主たち(室町後期の豊島氏;室町後期の江戸氏;享徳の乱と武蔵千葉氏;江戸太田氏の動向 ほか)
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。1989年早稲田大学教育学部卒業。1995年駒沢大学大学博士後期課程満期退学。1999年博士(日本史学、駒沢大学)取得。現在、駒沢大学非常勤講師
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