内容説明
としょかんでであった犬がおしえてくれた―「まちがえたって、ゆっくりだって、だいじょうぶなんだよ」って。米国やヨーロッパのとしょかんにじっさいにいる犬たちの物語。
著者等紹介
パップ,リサ[パップ,リサ] [Papp,Lisa]
児童書作家。イラストでも文章でも高い評価を得てNAPPA賞、キーストーン・リーディング賞など、多くの賞を受賞。アメリカ・ペンシルバニア州在住
菊田まりこ[キクタマリコ]
絵本作家。デビュー作『いつでも会える』で、1999年度ボローニャ国際児童賞・特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
91
マディは字を読むのが大っ嫌いなな女の子。皆の前で、声を出して本を読むのがなにより大っ嫌い。先生はがんばって、って言うけれど、みんながクスクス笑うから、がんばれなくなるの。ある日、お母さんに連れられていった図書館で、犬のボニーと出会いました間違えても、つっかえても、ただ寄り添って、音読を聞いてくれるボニー。ただ寄り添うポニーの素晴らしいこと! 優しく、急かすことなく、苦手な音読を聞いてくれるのです。そして、少しづつ本を読むことに自信を持ち、楽しく読めるようになっていったのです。2023/06/10
♪みどりpiyopiyo♪
88
こくごのじかんなんて、だいっきらい。だって、わたしが まちがえたり つっかえたりすると みんなが クスクス わらうから。■音読が苦手な子って 結構多いはずなのに、そういったことを扱う絵本って、意外と少ないですね。文字が苦手だったり、人前で声を出すのが苦手だったり、吃音があったり、学校など 特定の場面で声が出なかったり。■この本は、苦手の理由には触れません。上手に読めない子供の気持ちと、周りの大人の様子、そして 物言わぬもふもふちゃん。なんだか安心して読める良いご本でした ( ' ᵕ ' ) (2016年)2017/11/17
はる
80
ああ、これは好み。国語の授業で本が上手く読めない女の子。でもある日、図書館で出会った白い大きな犬は、女の子の言葉をじっと優しく聞いてくれます……。この犬のボニーの表情がとてもいい。穏やかで愛情に溢れて…。ラストは思わず微笑んでしまいます。2020/03/30
k sato
71
絵本「いまのわたしにできること」の前作です。この絵本では、少女マディと母犬・ボニーの出会いが描かれています。朗読嫌いのマディ。みんなの前で恥をかいた時の心理は痛いほど分かります。そんなマディはお母さんに連れられて図書館の朗読会に参加しました。そこにいたのがボニーだったのです。ボニーに本を読み聞かせるうちに、マディは朗読が楽しく上手になっていきます。犬は人の言葉を理解できているという研究結果があります。動物は癒しであるだけでなく、人間の成長を促す力を持っており、その生理的、心理的、社会的貢献は貴いです。2023/11/25
papapapapal
52
文字を読むのが苦手なマディ。みんなの前で読もうとすると、言葉がうまく出てこない。まるでピーナッツバターが口の中にたくさんはいっているみたいに。クスクス笑われるのも、先生が星のシールをくれないのも…だいきらい。そんなマディに与えられた、図書館のテンプルさんからの依頼とは…?? 白くてふわふわ、大きな犬のボニーの表情がとっても暖かい! 寄り添われ、見守られることで成長するマディ。とても大切なことを教えてもらった。そしてラストのサプライズ、この可愛さがたまらない!!2020/04/21