出版社内容情報
2008年、英国経済を危機に陥れた、世界最大の銀行、RBS「ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド」の想像を絶する破綻劇と、世界一を目指して暴走したRBSトップたちの夢と凋落の群像を描き切った力作。
「フィナンシャル・タイムズ=ゴールドマン・サックス経済図書賞」(2013年度)受賞!
金融関係者、企業の経営部門、M&A・財務担当者、経済ノンフィクション読者必読の書。
皮肉にも、経済学の父、アダム・スミス生誕の地スコットランドで2008年に起きた世界最大の金融破綻劇の真相がいま初めて明かされる!
【著者紹介】
◆著者
イアイン・マーチン
1971年、スコットランド生まれ。グラスゴー大学卒業後、『ウォールストリートジャーナル』編集委員などを歴任。BBCのニュース番組の解説も務める著名ジャーナリスト。
◆訳者
冨川海(とみかわ・かい)
2002年、慶応義塾大学経済学部卒業、財閥系大手商社の財務部門に5年勤務。2008年にエディンバラ大学ビジネススクール入学、MBA取得。新進気鋭の経済翻訳家。
内容説明
本書は、英国金融ビッグバン後の金融再編の中で一気に台頭し、世界最大の銀行となったロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が、悪夢のように破綻した世界的大事件を、その経営者フレッド・グッドウィンを主軸に、独立機運高まるスコットランドの歴史的背景、金融史にも敷延し、見事に描き切った重厚なノンフィクションである。「フィナンシャル・タイムズ=ゴールドマン・サックス経済図書賞」(2013年度)受賞作、待望の邦訳。500億ポンドもの公的資金注入。英国経済を吹っ飛ばした大事件の真実が、いま初めて明かされる。
目次
2008年10月7日火曜日
カンパニー・オブ・スコットランド
新世界
ペーズリー・パターン
銀行同士の戦い
好況と破綻の繰り返しの終焉
首切り屋・フレッド
サー・フレッド
思慮深いスコットランドの銀行家たち
安全な住宅
ライト・タッチ
ダブル・ダッチ
バンク・ラン
バブル崩壊
5年が過ぎて
著者等紹介
マーチン,イアイン[マーチン,イアイン] [Martin,Iain]
ジャーナリスト。1971年、ペーズリー(スコットランド)生まれ。グラスゴー大学卒業。『スコッツマン』紙、『サンデー・テレグラフ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙などの編集委員を歴任。現在は、フリーランスのジャーナリストとして、主要紙に寄稿する傍ら、BBCラジオのニュース番組の解説も務めている。『メイキング・イット・ハプン 世界最大の銀行を破綻させた男たち』にて、2013年度フィナンシャル・タイムズ=ゴールドマン・サックス経済図書賞を受賞。ロンドン在住
冨川海[トミカワカイ]
翻訳家。1978年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。財閥系大手総合商社に入社。エディンバラ大学経営大学院修了(MBA)
高橋琢磨[タカハシタクマ]
経済評論家。1943年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。野村総合研究所に入社。カリフォルニア大学バークレー校経営大学院修了(MBA)。同社にて、ニューヨーク駐在、ロンドン支社長、主席研究員を歴任。中央大学大学院教授を経て評論活動に。著書、論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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