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出版社内容情報
動物管理センターに保護された人間不信の迷い犬。周りの人たちの無償の愛に支えられ、譲渡希望者さんの家族になっていくまでを綴った感動の一冊。
内容説明
生後二カ月の迷い犬えびぞうくんは動物管理センターに保護されています。放浪している間に人間にいじめられた経験からか、こわがりで人間不信の人なれしていないこです。つねにビクビクして人に寄りつこうとしません。なかなかもらい手がつかず収容施設で不安な日々を送りながらも、まわりの人たちの無償の愛に支えられ譲渡希望者さんとの出逢いを果たしました。エルくんという新しい名前をもらって家族の仲間になっていくまでをつづった涙なくしては読めない感動の一冊です。
著者等紹介
児玉小枝[コダマサエ]
写真家。どうぶつ福祉ネットワーク代表。1970年広島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
57
先日、新聞に保護犬を引き取って飼っている人の話が載っていました。その犬といると、保護施設にいたすべての犬や猫のことを考えると。この本にあった動物管理センターでは、ボランティアの力も借りて、保護された動物たちができるだけたくさんの家族に出会えるようにと工夫していました。処分…つらい言葉ですね。動物を飼うときは、「かわいい」だけでなく、命の愛おしさを感じて、ぜひ最期まで家族の一員として接してほしいなと思います。2014/04/13
パグ犬
40
表紙の写真は、生後2カ月で迷い犬になったえびぞうくん。彷徨っているところを神戸市の動物管理センターの人に保護された。不安そうなえびぞうくんの姿がモノクロ写真で綴られ『ぼくはいつだって、ひとりぼっちだった。』という言葉が添えられている。動物を飼うことは命を扱うことだという当たり前の事実を、今更ながら強く実感させられた。2017/04/03
瑪瑙(サードニックス)
39
えびぞう君に家族が出来て良かった。今でも動物管理センターに収容された犬猫達が全て譲渡先がみつかっているわけではない。殺処分はゼロになっている訳ではない。えびぞう君みたいに新しい家族に恵まれる子は極めて少ない。どうか少しでも不幸な命を増やさない為にも、飼い主さんには去勢・避妊手術をきっちりしてもらいたいし、歳をとろうが、病気になろうが、最後まで責任を持って面倒をみてやってほしいと切に願う。そして新しく犬猫たちを家族に迎えたいと思う方は、どうか、保護されて譲渡先を探している子達の事を是非思い出して頂きたい。2016/12/18
ひみこ@絵本とwankoが大好き♪
26
今まで何冊か読んだことのある児玉小枝さんの本。いつもは悲しい話が多いけれど、今回の話はみんながhappyになる話でとてもよかった。えびぞう改めエル君の眼がそのすべてを物語っていると思う。みんなに読んで欲しい1冊。2019/08/20
miya
24
今、我が家にはパピヨンが2匹居ます。 6月の終わりに新しい家族になった子(8歳)は繁殖犬でした。 産めなくなったら用無し(殺処分)になるこのシステムがどうにも理解できない。 全ての動物たちが救われる事が一番なのだろうけれど、まずは小さな一歩として救える命は救う。動物が好きなのなら( 本当に愛せるのなら )子犬から飼わなくても家族の一員になれます。 この本を読んで里親制度に少しでも理解し、パピー工場、出産マシーンにされる命が少しでも救われ、ペットショップで売れ残った動物が殺処分されることのないよう望みます 2014/08/03