内容説明
少女時代の憧れをかたちにしたら、たぶん、こんな生活。乙女のハンカチーフ、春のテーブル、昔からあるいいもの、女の子の映画…。日々のこだわりをつづった初めてのエッセイ集。
目次
乙女のハンカチーフ
なべしき
ふつうの器
ランチョンマットのコーディネイト
中島さんのタオル
はちみつのこと、そして『ミツバチのささやき』
アベ・マリアと小高さんのマリア像のこと
憧れの少女像
ブロンテ全集
刺繍という行為について〔ほか〕
著者等紹介
mitsou[MITSOU]
奥村麻利子。「mitsou」の名前で布小物作家、イラストレーターとして雑誌、広告などで活躍。1973年福岡県生まれ。HP「みつのあはれ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
23
普通の暮らしの中でもこだわりや生活スタイルに共感することも多かったです。柔らかな印象だけどマイルールは貫ぬくところとか。「人間が作りました!という感じの器」という表現は笑っちゃったけどよく分かる。刺繍のお仕事もされていてワンポイントがさりげなくて素敵でした。本とは関係ないけど、ホームページを見てみたら旦那さんが婦人服のブランドをしててそれが私の好みのどストライクで興奮!シンプルだけどどこか女性らしくて着心地が良さそう。ミツさん可愛らしくておしゃれです。2017/04/23
きつねこ
15
雑誌「暮らしのおへそ」に登場されていたmitsouさんをみて、図書館でかりてみ した。御自身のホームページに掲載したエッセイを集めた本です。素敵な本や写真集の紹介もあり、乙女じゃないけど、乙女心をそそられます。製作販売されている麻のイニシャル入りハンカチ、ほしいなあ。2014/08/09
ちいさな図書館
11
引き算の美学に憧れる。インテリアも服装も日々の予定さえもついついあれもこれもと欲張ってしまう私にとって、ここに描かれる静かで過不足無い雰囲気は憧れ。まずは今家にあるもので工夫して美しい暮らしを目指したいな。美しさって、芸術的な意味だけではなくて、過ごしやすさだったり、淀みなく流れる暮らしのリズムにも言える言葉なのだなと思った。2014/06/16
きりぱい
9
ブロンテ全集の装丁の美しさなんて思いもしなかった。図書館本では箱もなくビニールカバーだったから、なんて言い訳になるけれど。フィリップの短編集の序文の素敵さも憶えていない。そんな風に、かすっているのに自分とはちょっと違うところに気を留める感性に、ふふんと来る発見のうれしさがある。アーミッシュへの憧れからくる、簡素な暮らしのこだわりは本当にあっさりと語られるのだけど、肩の凝らないまめやかさは、物に向き合う気持ちを新たにしてくれるようなところがある。2011/02/05
Takako
6
イラストレーターのmitsou(ミツ)さんが、好きなものや生活まわりのものについて綴った本です。刺繍のハンカチ、白い器、繰り返し観る好きな映画…。懐かしい雰囲気の写真に、静かな語り口の文章が美しいのです。自分の生活の中に好きなものがたくさんあるということは、素敵なことですね。2018/03/20