出版社内容情報
参議院廃止論を克服すべく、「憲法の守護者」としての参議院の可能性を探り、日本の憲法保障の現状を整理、分析。日英の比較制度研究を通し、憲法保障機能を担う「憲法委員会」、行政の委任立法を統制する「委任立法委員会」を参議院内に創設することを提言する。
内容説明
参議院はいかにあるべきか?二院制の機能と憲法保障のあり方を見つめ直し、「憲法の守護者」としての参議院の可能性をさぐる。これまでの常識を打ち破り、参議院の新たな未来を切り拓く一冊!
目次
第1部 参議院の憲法的定位(我が国における憲法保障の理念と現実;「憲法の守護者」としての参議院)
第2部 英国憲法保障の諸相(英国憲法保障における憲法委員会の意義;英国における委任立法統制の規範的構造論)
著者等紹介
田中祥貴[タナカヨシタカ]
1970年大阪市に生まれる。2002年神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了/博士(法学)。信州大学学術研究院総合人間科学系全学教育機構准教授、参議院憲法審査会客員調査員等を経て、桃山学院大学法学部教授。専攻は憲法学・比較憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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参議院の憲法的定位 我が国における憲法保障の理念と現実: 内閣法制局による憲法保障 最高裁判所による憲法保障 我が国の憲法保障をめぐる現実 憲法の守護者としての参議院: 政治改革と参議院問題 参議院の位置づけ 憲法の守護者としての参議院 参議院の権限・構成 参議院議員の選出方法 良識の府・理性の府に向けて 英国憲法保障の諸相:英国憲法保障における憲法委員会の意義 英国における委任立法統制の規範的構造論: 英国社会における細目事項 委任立法の展開 委任立法統制をめぐる英国議会制度 特殊な委任立法・統制強化2021/11/07