官の錬金術―失業保険1兆円はどこへ消えたか

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872902372
  • NDC分類 343.7
  • Cコード C0036

内容説明

90年代前半には4兆7500億円の積立金を持ち「保険の優等生」とも呼ばれた雇用“失業”保険。しかし、現在、失業保険の積立金は減り続け、政府は手業手当を大幅に減額している。サラリーマンが報われない現状に疑問を抱いたジャーナリストが厚生労働省の内部資料を入手。その内部資料をもとに役人の錬金術ともいうべき、天下り利権システムを明らかにする。

目次

1 保坂展人レポートその1―失業保険1兆円はどこに消えたか?(失業保険1兆円はどこに消えたか;雇用保険で金バッジがつくられる!;雇用保険の本当のカラクリ)
2 官の錬金術鼎談その1―保坂展人×岩瀬達哉×大川豊(年金改革;雇用能力開発機構;補助金の行方 ほか)
3 官の錬金術鼎談その2―保坂展人×岩瀬達哉×大川豊、若林亜紀…ゲスト(労働政策研究・研修機構;特殊法人;アビリティガーデン ほか)
4 保坂展人レポートその2―官に寄生された失業保険の行方(特別会計のトリック)

著者等紹介

保坂展人[ホサカノブト]
1955年生まれ。自身の中学校時の内申書をめぐり内申書裁判を闘う。80年代に子どもの現場を歩き伝えるジャーナリストとなり、学校問題のルポを次々と発表。96年から二期7年間、衆議院議員として活動、質問回数は312回を数えた。国家公務員倫理法、児童虐待防止法などの立法活動に奔走する。また、年金積立金のあり方を予算委員会などで追及し続けた。03年秋からは再びジャーナリストとして教育・年金問題を中心に活動し、05年9月に国政復帰

岩瀬達哉[イワセタツヤ]
1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。96年、「新聞―正義の仮面の下に腐敗あり」、「大蔵官僚たちが溺れた『京都の宴』」で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」のスクープ賞と企画賞をダブル受賞。2000年、「ドキュメント竹下登」で同賞作品賞受賞。04年、「年金が消える日」で同賞企画賞受賞。『年金大崩壊』『年金の悲劇―老後の安心はなぜ消えたか』で第26回講談社ノンフィクション賞受賞。05年「伏魔殿 社会保険庁を解体せよ」で文藝春秋読者賞を受賞

大川豊[オオカワユタカ]
1962年東京生まれ。明治大学在学中、学生宴会芸や素人参加型番組などに出演。“ドンと鳴った花火”で一躍注目される。就職試験153社を落ちたため、自ら大川興業株式会社を設立し、154社目にして自分で自分に内定を出す。『ぴあ』で連載した大学時代からの借金人生をネタにした「金なら返せん!」で人気を呼ぶ。現在は政治・経済なども含め幅広いネタで、活字の世界とライブを中心にお笑いを展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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