内容説明
9.11を目にし、ヒマラヤを眺める地で隠遁生活を送っていた著名ジャーナリストは、「山を下りる」ことを決めた。徒手空拳の彼は、戦乱のアフガンの地を踏み、ヨーロッパで非暴力を訴え、いま、彼の愛した日本の友人たちへ心を揺さぶるメッセージを届けてくれた。欧米数百万人の平和行動のさきがけともいえる世界的ベストセラー。大切な人のためにできること、戦わないという決意、ここに人間の将来はある。
目次
日本の友への手紙
二〇〇一年九月十日―欠落した一日
オルシーニャからの手紙―すばらしい機会
フィレンツェからの手紙―スルタンと聖フランチェスコ
ペシャワールからの手紙―語り部たちのバザールにて
クエッタからの手紙―あるタリバーンとコンピューター
カブールからの手紙―ジャガイモ売りとオオカミたちの檻
デリーからの手紙―“ヘイ・ラーム”
ヒマラヤからの手紙―何をすれば?
著者等紹介
テルツァーニ,ティツィアーノ[テルツァーニ,ティツィアーノ][Terzani,Tiziano]
1938年イタリア・フィレンツェ生まれ。1971年からドイツ「デル・シュピーゲル」誌の特派員として30年間にわたりアジア諸国に滞在。1975年サイゴン解放、1988年昭和天皇大喪の礼、1991年ソ連崩壊などさまざまな歴史的瞬間に現場で立ち会い、多数の著書をもつ。アジアの識者として国際的に著名なジャーナリスト。現在インド・ヒマラヤ山中で思索生活を送る
飯田亮介[イイダリョウスケ]
1974年神奈川県横浜市生まれ。静岡県の大学卒業後、中国・雲南民族学院、イタリア・ペルージャ外国人大学に留学。現在イタリア・マルケ州モントットーネ村在住。2002年いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)受賞
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