内容説明
家庭放棄の父、アルコール中毒の母。悲惨な子ども時代を過ごしたが、本の虫であったことが幸いして、アイルランドで著名なコラムニストになる。有名人になったけれど、実はクリスマスを毎年ひとりで過ごすひどく孤独な女性たちと変わらない。そんな著者の孤独感を自伝という形で驚くほど率直に綴った本書は「よくぞ書いてくれた」と欧米中から手紙が殺到するベストセラーとなった。
目次
はじめてのコラム
読書の力
寄宿学校
崩壊寸前の家族
大学時代
作家たち
結婚願望
憧れのオックスフォード
ダブリンで教壇に立つ
BBCのプロデューサーとして
北アイルランド問題
別れ
フェミニズムとふたりの男
再び故郷へ
父と母の死
女友だち、ネル
たったひとりのクリスマス
著者等紹介
オフェイロン,ヌーラ[オフェイロン,ヌーラ][O’Faolain,Nuala]
1940年に生まれる。父親はアイルランドでは知られたジャーナリストのテリー・オサリバン。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンを卒業後、イギリスのハル大学を経てオックスフォード大学に学ぶ。ダブリンで英文学講師をした後、ロンドンのBBCやアイルランド国営放送でプロデューサー、40代にはアイリッシュ・タイムズのコラムニストとして活躍。現在はダブリンとニューヨークとを往復している
桜内篤子[サクラウチアツコ]
1947年東京生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、編集者を経て翻訳者になる
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