内容説明
平凡ながらも幸せな家庭は一瞬にして壊された。なんの理由もなく妻は惨殺されたのだ。遺された夫が無念の胸中をはじめて明かす。もう涙がとまらない。悲しみと怒りの手記。
目次
1 平凡で幸せな家庭
2 事件
3 家族の肖像
4 マスコミ
5 どん庭
6 理不尽
7 示談交渉
8 犯人への思い
9 天国の妻へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
7
「私は看護師として統合失調症の患者とも接し、しっています」, 「犯人が憎いとは思いません。統合失調症という病気が怖いのです」 で、やりたいことは潜在の統合失調すらあぶり出して差別したいって魔女狩り。 被害者の家族だから、悪者探しから凝り固まった気持ちが何年か続くことはあるだろう。それは仕方ない。 だからこそ、そんな状態のひとが書いた手記をそのまま出版するとは下品というものだ。 本文の統合失調症憎しに対応しない「ストーカーに殺された」て題名も、売上を目論んだあざとい題名に思える。 2012/04/03
ガチャ
0
被害者である藤田さん側だけが、ただただ悔しい思いをしていて、こんなにも報われない思いを感じ、そして今現在もその思いを抱き続けているのだろうと思うと読んでいてとても悲しく辛かった。司法が加害者を守るのに対して、被害者には何も用意されていないことに強い疑問を感じるを得ない。こんなことはあってはならないと感じた。被害者の藤田さんが少しでも前を向いて生きていて欲しいと願わずにはいられない。2018/02/11