目次
1 のちの想いに(しなやかに、したたかに;秋の夜長のミステリー;名前というもののあれこれ ほか)
2 風をおどるひと(モーリス・ベジャールの『近代能楽集』;ファウストの謎;バリシニコフについてのおしゃべり ほか)
3 初めてのものに(アニメーション・ベスト5;私をビックリさせた映画『第三の男』;海色のびいどろ玉と魔女のひとりごと ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんにゃりん
26
読み友さんが続々とポーの一族を読んでおられるので、いつかは、、、と思っていたこの方の作品に手を出そうと予約したらマンガじゃ無いのが来た!とゆーオチです。1998年に出版された本で、その出版より20年も前に書かれたエッセイのようです。つまり40年くらい前のか!!(笑)作中、昭和24年生まれと出て来たので、ウチの親と大して年齢が変わらないと驚き。そんなに高齢なのに古めかしく無い素敵なイラスト。パパッと描かれたデッサンもキレイ。今では普通(タルタルステーキ)のことが未知の生肉だったり面白かったです。2016/06/21
なるときんとき
12
萩尾さんが20代後半くらいの時に書いたエッセイ。おもしろかった。編集者との攻防がありつつトーマの心臓は生まれたのだなあ。同じ舞台を何度も見たりすることで、数々のバレエ漫画が生まれたりしたんだな。漫画のために経験してるのではなくて、楽しむことが作品の土壌になっているんだなと。イラストが多くて嬉しい。2017/10/10
阿部義彦
11
あんず堂という小出版社から、98年に出した本、ブックオフで見つけました。萩尾さんが、若いときに、雑誌にかかれた、エッセイをまとめたものです。1970年代後半に「グレープフルーツ」「ペーパームーン」に書いたものが中心で、雑誌「ペーパームーン」は、寺山修司さんが関わっており、姉が買っていたので、懐かしく読みました。リラックスしたイラストがとても素敵です。「トーマ心臓」如何に生まれてどんな扱いで連載されたかの裏話など大変興味深く読みました。モダン. バレエのモーリス.ベジャールの話も良かったです。2015/07/02
けいちゃっぷ
6
発行は98年ですが、書かれたのは80年の前後5年くらい。 特に驚くようなことが書かれている訳ではありませんが、なんか落ち着いて読めます。 多分本人にしてみれば、このころの私は若いね蒼いねだろう。 201ページ 2013/06/18
還暦院erk
5
我が蔵書。ちょっとずつ読んでいって今朝読了。昔の絵柄のイラストページもあって、懐かしく嬉しく眺めた(最近の萩尾さん描く「シリアス顔」、わたしにはそのまなざしが怖いんだよね)。本田勝一や松本道弘の本の引用があってびっくり。編集者と漫画家との応酬を書いているところは、『重版出来』や『かくしか』を思い出してしまった。姉に出した「心理テスト」のくだりも面白い!2014/08/02