現代建築家コンセプト・シリーズ
中村拓志 微視的設計論

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784872751598
  • NDC分類 525.1
  • Cコード C0352

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目次

1 身体(身体を微細に見ることについて;ふるまいと建築の相互作用;知覚の境界にある色;装飾=目線のデザイン;心象空間)
2 物質(人の近傍にあるもの;ミクロンスケールの微動;空気のゆれ;構造の肌理)
3 自然(自然環境をかつてない精度で観察する;樹木のたちふるまい;光の挙動;巣の身体性)
4 社会(身体から社会を考える;協働する身体;旋回運動;リズムの共有;小さな行為の共振)

著者等紹介

中村拓志[ナカムラヒロシ]
1974東京都生まれ。1997明治大学理工学部建築学科卒業。1999明治大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。1999隈研吾建築都市設計事務所勤務(~2002)。2002NAP建築設計事務所設立。受賞:2004第38回SDA賞SDA大賞・経済産業大臣賞、2006JCD Design Award 2006大賞、2010第26回新建築賞受賞。他、受賞歴多数あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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TAKAMI

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2010年に書かれた中村拓志氏の設計論。身体、物質、自然、社会の各章から構成され、人間の根本的な身体感覚、快適性、喜びといった感覚を「微視的」に、工学的に探っていく。車のショールームも有名だけど、どういう原理なのだろう?と思ってたが非常にわかりやすい。ランバンも美しい。いやー、ファンやわー。2016/06/16

つゆき

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本屋の設計で、人が本のページを読む時と同じような視線の動きを誘発するよう本棚のデザインを工夫し、それによって場に読書の臨場感や空間のシズル感をもたらした、と言う。ほんまかいな。2011/12/03

shady0004

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近代主義の巨視への傾注に対し、人間や自然の細かな動き・ふるまいに注目する微視的視点を提案し、微視と巨視の複眼の必要性を唱えていた。ただ微視的設計論を確立するためとはいえ、モーションキャプチャなどの工学的なデータに頼りすぎている感があるように思えた。2011/09/03

いこ

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中村拓志さんと高橋一生さんの対談がすごくおもしろかった。 感情が形になることもあるし、形から気づく感情もある 振る舞いは共振する もう少し、この建築家の考え方を覗きたいと思った。 服が身体とゆるやかに寄り添い、生地や仕立てが感情に作用するように、身体に近い建築は、曖昧で繊細な感覚を拾い上げる。われわれは五感に耳を澄まし、人間のふるまいや視線の動きを追い、人間の知覚の仕組みを微視して、それらが建築と密接に関わるよう設計する。 身体の所作をもとに設計する方法を、自然に対しても行う。 この人、すごい!2021/01/30

kook9

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微視的とは視る対象に出来る限り近づき対象物の性質や微かな動きを感じ取ることであると考える。近代建築の視点では、対象物を神のごとく俯瞰的に視ることで動きのない固定された対象として読み取るが、それでは対象の本来持つ性質を見誤ることがある。2018/03/11

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