内容説明
都市の「現在」を記述する、方法論とパースペクティヴ。
目次
序章 地図、統計、写真―大都市の相貌
第1章 定住と「場を占めぬもの」―都市の全域性をめぐって(一)
第2章 共異体=共移体としての都市―都市の全域性をめぐって(二)
第3章 時間の都市空間の都市
第4章 零度の都市論
第5章 都市的環境都市的経験
第6章 都市のイメージイメージの都市
結章 状況としての都市身体としての都市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kthyk
13
アレゴリーは抽象的なことがらを具体化する表現方法の一つだが、全体的な連関や一体性を欠いた世界における表象の形式として、都市の一体性の保持のために採用されていた。アレゴリーは現実の時間を貫く超時間的なもの。現代都市は土地的なものというより貨幣的なもの。そこにおける空間的な営みが問題。つまり、超時間はともかく、現実こそ問題だ。アレゴリーとして都市を見ることで、銀座と新宿の違いはどこか、そこにおける経験の質の違いがどこにあるのか。住みやすい街と住みにくい街を示唆するアレゴリーは何か。興味はここから始まるのだが。2021/08/16
ミツ
5
とりあえず通し読み。 近代以降の“見えない”都市について、シンボルとアレゴリー、〈場を占めぬもの〉、共異体=共移体といった概念をキーワードに、都市の深層構造を読み解く。 文章はテクニカルタームが多様された非常に固いもので、全体として抽象的な概念論が展開されるので論旨が追いにくく、初心者にはあまり易しくない。 ただ、市民一人一人の身体が拡張され集合した場としての共異体=共異体概念はなかなか面白い。 時間があれば今度はじっくりと再読したい。2010/04/16
naof
3
都市社会学や景観論等の立場から、風土の均質化や地域的コミュニティの喪失といったトピックを、ノスタルジー的な主観を交えずに論じたものは(これまで私が読んできた本の中で、ですが)少なかったので、あくまで客観的に論理的に書かれたこの著書に出会えてよかったです。問題を把握するのに役立ちました。2010/05/15
Hiromu Yamazaki
1
前近代の都市は記憶や日常的な実践が<場を占めぬもの>として機能することで共同体となる<形象化された都市>だが、高速交通と貨幣経済の浸透は時空間プリズムとして都市空間を数量化し<形象化されない都市>へ変容する。しかしそれは都市の起源である交通性・他者性・外部性が人々と土地・空間との関係を置換したにすぎない。近年の商業主義は複数な記号が組み合わさることで世界を全体性のないシミュラークル空間へ変容する。都市社会の系譜が綿密かつ丁寧な論理で語られ、消費社会・計画など全ての都市問題の根底となりうる名著。2013/11/26
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