内容説明
本書は各疾患について従来診断、国際分類、DSM‐IIIあるいはDSM‐III‐R(改訂版)がどのような理由あるいは考え方に基づいてDSM‐IV分類に至ったかを随所、適宜に織り込みながら記述されている。どの章をみても、日本の教科書には類を見ない膨大な研究資料をもとにした具体的かつ詳細な記述がなされ、臨床に携わる者にとって診断、病因、治療、予後と1つ1つが未だ確定的にまで至らぬ数々の疾患についても、これらの記述をhallmarkとして今後の診療、研究にと学ぶところの多い宝庫を提供する。
目次
医師‐患者関係と面接技法
心理学と精神医学―精神測定法と神経心理学的検査法
精神科患者の診察
精神疾患の典型的徴候および症状
せん妄、痴呆、健忘とその他の認知障害、および一般身体疾患による精神障害
ヒト免疫不全ウイルス感染および後天性免疫不全症候群の神経精神医学的側面
物質関連障害
精神分裂病
他の精神病性障害
気分障害〔ほか〕