内容説明
こんなの写真じゃない!そんな作品に出会ったとき、この本を手に取ってみてください。最近の写真はわからない!それって、けっこう楽しいことかも。
目次
コラム編 現代写真って何だ?(写真の役割は終わった;写真の真実性;写真の「自立」;コラージュとレイヤー;解像度が減っていく ほか)
カメラマン・写真家・作家編(カメラマンの時代 1980年~;写真家の時代 2000年~;作家の時代 2007年~)
著者等紹介
渡部さとる[ワタナベサトル]
1961年山形県米沢市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社、写真部配属。スポーツ、一般報道の現場を経験。同社退職後、フリーランスとして、ポートレートを中心に活動。2006年よりギャラリー冬青にて作家活動を本格的に開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
50
オンデマンド出版や、ネットをつかって写真集を発表してきたカメラマンの方の本。前半は現代美術としての写真論。後半は、著者の自伝。期待したほどの本ではなかった。2022/02/20
ロビー
4
最近写真をよく撮るようになり、写真展や写真集もよく見るようになり、そういえばカメラマンになりたくて上京してきたんだったと、思い出したタイミングでこの本を手に取った。 YouTube『2Bチャンネル』は写真のことを考えるガイドとして一級品だし、渡部さとるさんの声は心地よいので大好きなんですが、この本を手に取った時は結びついてはいなかった。とにかく写真ってなんだっけ?を紐解く巻物か道標のような本でした。写真の本質ってなんなんだろう??とか難しくなりがちなテーマがすんなりと読めるのは氏の文章が分かりやすいから。2024/02/27
tototo
1
おもしろい。アートな写真のあり方がわからなくて、なんだろと思っていたのがぼんやりと見えてきました。日本と海外の市場の差もよくわかります。2022/06/20
みやったー
1
やー面白かった。現代写真の分かりづらさ・鑑賞の難しさをきっかけに、どのような問題意識で作品が作られているのか、その代表的な作り手を知ることができる一冊。あのベッヒャー夫妻で知られるタイポグラフィーは、美術館という展示空間を小さな写真で埋め尽くしたいと考えた結果の産物というのが特に印象に残っている。入れ物の重要さ。メディアがメディウムに先立つということ。その考えは弟子たちにも伝えられているようだ。SNS全盛の時代にも媒体について自覚的であることは重要性だよなあと感じた。2022/05/29
中村 匡志
0
写真の現在地について。実体験と結びついていてとても面白い。2021/02/23
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