目次
第1章 広告としてのちんどん屋(ちんどん屋と「広告」;路傍広告業の先達たち;囃子広告の系譜―浪花囃子、東囃子、都囃子、ちんどん屋;“大大阪”の時代と屋外広告三態―絵看板、アドビル、アドバルーン)
第2章 街を廻る楽隊(企業の楽隊広告;街廻りと配るもの;街廻りのなかで考えたこと;ブルガリアのちんどん屋―リマノフ兄弟と「楽師市場」)
第3章 ちんどん屋と芸能(ちんどん屋の芸;路上の語り芸としてのちんどん屋―口上とその周辺;後家さんのウィンクの響き、おたかさんの仁義の響き―LP『ドキュメント 日本の放浪芸』におけるチンドン屋不在の理由を探る;主な「東西屋」の系譜明治~大正~昭和初期 関西ちんどん屋の系譜“戦後編”)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
140
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。 最近、ちんどん屋を大分見なくなっていますが、細々と生き残っているようです。 大阪大学が、いかにも大阪らしい本を出版しているとは思いませんでした(笑) https://www.osaka-up.or.jp/book.php?isbn=978-4-87259-820-92025/01/24
明るい表通りで🎶
41
窓ぎわのトットちゃん💖か、小学生のころ、授業中、ちんどん屋の行列が来るのを待つ。やってきたらすぐ、教室で勉強している仲間に教えよう、と考えていた女の子。そして、ちんどん屋の楽隊についていく。ハーメルンの笛吹き男のように。後半は、大江健三郎さんが、創作した物語。この本は、大阪大学の学術的な論考集である。ちんどん屋にさまざまな角度から光をあて、ちんどん屋のもつ芸術的側面や宣伝・広告という側面などから考察した論考を集めた権威ある一冊である。 2025/03/04