内容説明
復興でもなく、まちづくりでもなく、日常の暮らしを取り戻し、つくりだした20年。
目次
第1部 山間の集落で向き合った“復興”(塩谷集落;中越地震の影響;塩谷を分析する視点:キーワードと文献)
第2部 塩谷“復興”への実践知(初夢ワークショップ;刈羽への手紙;二十村郷盆踊り;学生企画の展開とその拠点整備;塩谷分校)
第3部 集落と共に過ごした学生たち(地域と向き合って見えたこと~東山地区・塩谷集落との10年間~;知らない者として)
第4部 研究と実践の二分法を超えて(未消滅集落、塩谷での「輪唱」の知;塩谷を「研究」すること、そして集落の行く末;塩谷への思い―共生的実践の場に惹かれて)
著者等紹介
渥美公秀[アツミトモヒデ]
大阪大学大学院人間科学研究科(共生行動論)教授。1993年米国ミシガン大学博士課程修了・Ph.D.(心理学)
関嘉寛[セキヨシヒロ]
関西学院大学社会学部教授。博士(人間科学、大阪大学)。専門は社会学、ボランティア論、災害復興、まちづくり。はじめて災害ボランティアとして参加した中越地震で集落復興というテーマに出会う。2019年度にオーストラリア・メルボルン大学に客員研究員として1年滞在し、アクションリサーチに対する理解を深める。日頃は、大学周辺地域で、まちづくりに関わる住民組織に学生と一緒になって関わり、社会的紐帯の再興などに取り組む
山口洋典[ヤマグチヒロノリ]
立命館大学共通教育推進機構教授。博士(人間科学、大阪大学)。専門は社会心理学、グループ・ダイナミックス。立命館大学理工学部の入学初年度に参加した阪神・淡路大震災での災害ボランティアの際、目に見える風景の再建で復興は完了しないと痛感。2002年に大学院で社会人入学して学び直した後、東日本大震災の復興に携わる中、改めて塩谷集落での田植え・盆踊り・稲刈りなどに学生たちと関わるようになった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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