内容説明
準市場化された日本の介護保険サービスは期待された役割を果たしたのか。営利法人と非営利法人のサービスの質の相違、利益拡大と効率化のメリットとデメリット、介護職員が理想とするケアと利用者への公平性の保持など。市民社会に与えてきた影響を検証する。
目次
序章 公共サービスの大競争時代
第1章 介護保険サービス市場と様々な参入事業者の現状
第2章 介護保険サービス市場における非営利事業者のシェア
第3章 準市場・訪問介護サービスにおける非営利・営利事業者の行動比較―訪問介護事業所の場合
第4章 準市場における非営利・営利事業者の比較―グループホームの場合(単純集計結果から)
第5章 介護保険サービス市場における経営主体別事業者のパフォーマンス―質の相違とクリームスキミングに関する実証分析
第6章 介護保険サービス事業の効率性と効果性―規模の効果・範囲の効果を中心に
第7章 介護保険制度と市民社会―介護系NPOのプレゼンス
第8章 介護保険サービス市場の展望
著者等紹介
金谷信子[カナヤノブコ]
広島市立大学国際学部教授。大阪大学大学院国際公共政策研究科修了(博士)。専門は、非営利組織論、公共政策、社会政策。兵庫県職員を経て2008年から広島市立大学に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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