感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.H.
5
戦後日本文化のメインストリームに属さない「対抗文化」を扱う論集。原爆、在日朝鮮人、学生運動、ウーマンリブ、寄場などなど。扱われている作家・作品は初めて聞くものも多く、シニシズムが支配的になる前のエネルギーを感じられた。ところで不思議なことに、対抗文化は文化の本流ではないが、対抗文化研究は学術研究の本流に属しているようにも思われる。あと、最後の大塚英志へのインタビューはなんだか蛇足の観がある。インタビュアーに対して「アカデミック世界のあんたらにはわかるまい」といった鼻につく語り口だし、長いわりに内容が薄い。2022/03/28
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