目次
序章 なぜアントニオ・ブエロ・バリェホなのか?―一七世紀から二〇世紀までのスペイン演劇の流れ
第1章 フランコ政権と検閲
第2章 盲目が可視化する権力―『燃ゆる暗闇にて』における神話の解体
第3章 絵画と視線の権力―『ラス・メニーナス』のなかのベラスケス
第4章 敗者の叫びと歴史叙述―『サン・オビーディオの演奏会』における救済
第5章 オーラル・ヒストリーのための戦略―国家のイデオロギーを可視化する『バルミー医師の二つの物語』
第6章 権力と抵抗の関係―『バルミー医師の二つの物語』における内部からの抵抗
第7章 無名の人々の救済―『明り取り』における記憶と歴史
第8章 グロテスクなものの舞台化―『理性の眠り』に描かれるゴヤの幻想と黒い絵
第9章 狂気からの覚醒と過去の責任―『財団』、寓話の解体という寓話
終章 監獄から次の監獄へ―『燃ゆる暗闇にて』から『財団』へ
著者等紹介
岡本淳子[オカモトジュンコ]
1961年9月29日東京都生まれ。1985年3月、青山学院大学文学部英米文学科卒業。2007年3月、大阪外国語大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了。博士号取得(言語文化学)。現在、大阪大学言語文化研究科言語社会専攻、講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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