内容説明
パスカルの思索の中心にあるのは、思考や推理を誤り、欲望のとりこになり、罪を犯し、老い、病にさらされ、やがて死んでいく存在としての人間である。未完の著『キリスト教護教論』における人間の身体、および身体をともなう人間の生の両義的な価値とは?
目次
第1章 愛と邪欲
第2章 習慣と信
第3章 sentiment―直感、感覚、繊細さ
第4章 「中間」の両義性
第5章 病と死
第6章 人間の尊厳
第7章 無知
著者等紹介
山上浩嗣[ヤマジョウヒロツグ]
大阪大学大学院文学研究科准教授。1966年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ・ソルボンヌ大学にて文学博士号取得。専門はパスカルを中心とするフランス近世文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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