ニーチェの歴史思想―物語・発生史・系譜学

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  • サイズ A5判/ページ数 431p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872593891
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

内容説明

若き日の問題作『悲劇の誕生』から最晩年の『道徳の系譜学』や『ヴァーグナーの場合』まで、ニーチェの全著作を膨大な遺稿群も含めて隅々まで踏破し、ニーチェ思想のたどり着いた「偶然としての歴史」の方法論と射程の全貌を、大胆な理論構成と緻密なテクスト読解によって描きつくす。

目次

序文 歴史思想家としてのニーチェ
第1章 物語としての歴史―『悲劇の誕生』の思想圏
第2章 問題群としての「生に対する歴史の利と害について」
第3章 「思考の発生史」と「習俗の倫理」、「よきヨーロッパ人」
第4章 認識者の系譜学―「時代」という名の自己
第5章 「歴史精神」とは何か―ニーチェとマッハ
第6章 同時代の「根源」へ―『ヴァーグナーの場合』を読む
補論1 「転移」としての言語―初期ニーチェの場合
補論2 ニーチェの「正義」論再考―「力への意志」の尺度をめぐって
補論3 ニーチェの「経済」思想―アヴェナリウス‐マッハによる「あとからの影響」
補論4 ヘーゲルとニーチェ―歴史をめぐって

著者等紹介

須藤訓任[ストウノリヒデ]
大阪大学大学院文学研究科教授。専門、西洋近現代哲学。1955年弘前市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。大谷大学専任講師・助教授・教授をへて2004年10月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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