内容説明
独立時にはフランス語だけを公用語として選択した。安定した国家建設のためには言語は一つであること、フランス語が文化的・本質的に優れているから、と記録されている。そこから「言語戦争」は始まった―EUの要ベルギーを分断することばの壁。
目次
第1部 序論(はじめに;いくつかの問題)
第2部 ベルギーの言語政策史概観(言語法から見たベルギーの言語政策)
第3部 「方言」の視点から見た言語政策(政治家と「方言」:国会での議論;民族運動と「方言」 ほか)
第4部 共同体の言語政策と「方言」復権運動(共同体の言語政策;ワロニーにおける「方言」 ほか)
第5部 結論(おわりに)
資料(国会における「方言」に関する発言;言語調査(州ごとの使用言語) ほか)
著者等紹介
石部尚登[イシベナオト]
1976年石川県生まれ、大阪大学大学院言語文化研究科修了。博士(言語文化学)。現在、東京外国語大学グローバルCOE研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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