内容説明
私たちは、米国の文明の偉大さを正しく理解し評価する一方、米国社会の明るい面だけをロマン化して捉えるこれまでの一面的な米国像から卒業し、米国をもっと客観的にしかも「クールに」捉える必要があるように思われる。今後、米国と折衝し、真の友好と相互理解に基づく新しい日米条約の締結をめざすには、どのように米国と折り合いをつけるか。日本の進路に適合するような新しい日米関係をどう構築するか(本書より)。
目次
第1部(アメリカ史の現段階―構造的分析;米国の世界戦略―歴史的考察;米国を知る)
第2部(日本は米国をどう受けとめてきたか;日本がこれからもつき合っていかねばならない現実;提言―地球人として誇れる日本をめざして)
むすびにかえて―「民族自決」の再提言
著者等紹介
松田武[マツダタケシ]
1945年生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科・教授。2010年4月から京都外国語大学・教授。米国ウィスコンシン大学史学科卒業、同大学院修士・博士課程修了(Ph.D.)。京都大学大学院ではアメリカ史は今津晃教授、米国留学中にアメリカ外交史はウィリアム・A・ウィリアムズ、トマス・J・マコーミック両教授、それに日米関係史はジョン・W・ダワー教授の薫陶を受ける。テキサス大学サンアントニオ校にてフルブライト客員教授、米国メリーランド大学、英国ケンブリッジ大学ウルフソン・カレッジ、ハーバード大学ライシャワー日本研究所、米国ウッドロー・ウィルソン国際学術センターにて客員研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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