目次
1 古代・中世の酒と人々(古代日本の酒と人々;中世日本の酒と人々 ほか)
2 江戸を席巻する「下り酒」(「下り酒」の銘醸地・伊丹;池田酒の盛衰 ほか)
3 洋酒製造・普及の最前線(巨大ビール工場の出現―吹田村醸造所;「ポートワイン」の普及―鳥井信治郎の販売戦略)
4 ジャパニーズ・ウイスキーの先駆者(「舶来」・「偽物」の時代;最初の事業家・鳥井信治郎 ほか)
5 大阪高工醸造科スピリッツ(坪井仙太郎―大阪高工醸造科初代教授;西脇安吉―醸造科存続の危機を救う ほか)
著者等紹介
松永和浩[マツナガカズヒロ]
大阪大学総合学術博物館助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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neimu
9
阪大サイエンスカフェを聞き逃していたので嬉しい一冊。最近は灘や伏見の酒倉巡りともご無沙汰、せめて本だけでもと図書館から。阪神大震災で多くの伝統ある酒蔵が被害を受けたが、今観光地として蘇っている。同様にビールの工場も頑張って来たが、どんどん閉鎖・統合されている。洋酒も然り。水を生かした産業、大阪高等工業学校醸造科の存在、歴史を紐解き「ものづくり」の背景を知るのは楽しい。これも年を取ってきたという証拠かな。大阪大学総合学術博物館叢書のシリーズを手に取るのは初めてなので、他の本も見つけてこつこつ読んでいきたい。2013/03/18