内容説明
『バナナと日本人』『ナマコの眼』の鶴見良行が、網野善彦・板垣雄三・山口文憲ら抜群の対話者たちと、アジア・英語・香港・漂海民・ルポルタージュ論から、木造船の「冒険記」まで、多彩なテーマでとことん論じ尽くした待望の対話集成、ついに刊行。
目次
アジアを歩きながら考える(加藤祐三)
「もうからない英語」を語ろう(国弘正雄;鹿野力)
国際化と土着(見田宗介)
一九二〇年代、闇の中の周辺文化(永川玲二)
アジアの民衆と日本人(鎌田慧)
越境する東南アジア(山口文憲)
アジアとは何か(板垣雄三)
チャハヤ号航海記(内海愛子;中村尚司;新妻昭夫;藤林泰;村井吉敬;森本孝)
アジアと日本の“海の民”(網野善彦)
海民の世界から見直す日本文化(大林太良;網野善彦)
アジア海道―漂海民をめぐって(門田修)
インタビュー・忘れられた海の歴史を追って(聞き手・秋道智弥)
著者等紹介
鶴見良行[ツルミヨシユキ]
1926年、アメリカ合州国カリフォルニア州ロスアンゼルス生れ。外交官の父の仕事にともない、少年時代はワシントン、ポートランド、ハルビンなどで在外生活経験を重ねる。水戸高校を経て、東京大学法学部を卒業。55年より財団法人・国際文化会館に勤務(‐86年)。かたわら、『思想の科学』誌ほかへの執筆活動も開始する。65年、「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)発足に関わり、それと前後して頻繁なアジア行を積み、研究を深める。73年、「アジア太平洋資料センター」(PARC)設立メンバーの一人として尽力、80年から81年にかけて『アジア人と日本人』『アジアを知るために』『マラッカ物語』の連続刊行を通し、独自なアプローチからのアジア探求者として、旺盛な研究活動を本格化させた。82年『バナナと日本人』、90年『ナマコの眼』などの代表作によって、世に「稀有な旅人であり自由奔放な知識人」としての「鶴見良行スタイル」を、鮮烈に刻み付けた。89年より龍谷大学経済学部教授。94年、『ココス島奇譚』執筆中、京都の自宅にて急逝
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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