出版社内容情報
ドミンゴ・マタパンは、なぜ抗日ゲリラになったのか?
ふぇ利子あーのは、なぜ日本軍協力者になったのか?
それぞれの物語が語られ、ストーリーはクライマックスへ。
津野海太郎:解説
内容説明
ドミンゴ・マタパンは、なぜ抗日ゲリラになったのか?フェリシアーノは、なぜ日本軍協力者になったのか?それぞれの物語が語られ、ストーリーはクライマックスへ。
著者等紹介
ホルス,テス・ウリザ[ホルス,テス・ウリザ][Holthe,Tess Uriza]
1966年、フィリピン系アメリカ人としてカリフォルニア州サンフランシスコに生まれ、幼い頃から祖父母・父母のフィリピンでの体験談を聞いて育つ。ゴールデン・ゲイト大学で会計学の学士号を取得。会社勤務のかたわらで執筆した第一作目の『象がおどるとき』が高い評価を受けて作家デビュー。現在、夫のジェイスンとカリフォルニア州北部に在住
小島希里[コジマキリ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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minorisomali
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下巻になると斜め読みになってしまったけど、読んでよかった。何気なく手にとってみて良かった。日本占領下ということで辛い部分もあったけど。おじいさんの絵を観てみたい。2013/10/20
たなしん
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いよいよ物語ははっきりとした意志の元で語り継がれ、それぞれがそれぞれの物語の中で同時に他者の物語の中にも生きる、というのが前景化してきた。同時に戦争も激化し、失われてはいけないはずのものも次々に零れ落ち始める。選択すること、決断すること。喪失は不可避的にやってくるからこそ、目の前の現実と戦わなくてはいけない。断絶を強いる戦争に対して言葉を繋ぎ、尾を引く過去に決着をつけ選び取っていく。言葉の力への強い信仰と物語への圧倒的な信頼が結実した、大傑作と思います。前向きで瑞々しくて本当にパワフル。フィリピン、凄い!2012/05/13
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