出版社内容情報
鬼才・華倫変が放つ傑作短編秀!現代に住む若い女をヒロインに描き出す「性」と「聖」。全9篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aster
37
この本から卒業する時に俺はどうなっているんだろう。狂気に取り憑かれたと他人に思われることの素晴らしさを忘れたら、いったいどうなってしまうんだろう。泣くとか辛いとかがシニフィアン以外の形で存在出来ない…行動?いや立ち止まること?自分を見つめる………じっと見つめて………何を発見する……………“これが漫画であるはずがない”2021/04/23
パーシー
8
「カリクラ」もそうだけど、壊れかかった人間、窮地に立たされた人間が見せる「意地」のようなものを描くのが抜群にうまいと思う。2020/05/24
誰パンダ
6
2001〜02年。90年代の残滓と初期インターネット。ねこぢるとか山田花子とかよりも、少なくともコミュニケーションはある。岡山三奈、多重人格でもそうでなくてもなんでそのキャラをチョイスしたという「芳子」のめっちゃオタクっぽくていじめられそうな口調。「ねむる部屋」からほのかに香る森久保乃々感。表題作、完全にニコ生!自殺するまでの描写の表現主義的な。最後にテレビの放送終了画面が出ることと「ネチケ」君死んでなかったんか!というところが示唆的。特に題材としては新しさはないけど、表現手法とインターネットという素材を2020/03/20
Ex libris 毒餃子
5
たまに読むと心が浄化されますね〜。表題作がやっぱり秀逸だなぁ
ぴよ(toyoneko)
4
久しぶりに再読。とにかく表題作が凄い。時代を20年先取りしていた2021/11/14