内容説明
禁断の作品群から見る戦後マンガの地下水脈。マンガが本来持っていた「ヤバさ」「いかがわしさ」を蘇らせる試み。これまで黙殺され、あるいは不当に無視されていた名作・怪作・奇作の完全カタログ!!『アストロ球団』の中島徳博、『赤ん坊帝国』の高野よしてる、『混血児リカ』の凡天太郎、インタビュー同時収録。
目次
第1章 肉弾 エクストリーム系
第2章 トラウマ マージナル系
第3章 貸本 ガレージ系
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポンの社長ケツそっくりおじさん・寺
21
ざっくりと再読。1997年の本。『クイックジャパン』から生まれた『¥800本』というシリーズの一冊。サブカル本である。えげつない内容を醜悪な絵柄や表現で描いた漫画の作者別案内。この本ありきで生まれた『QJマンガ選書』シリーズで実際に紹介作を少し読んだが、本当に面白かったのは、ふくしま政美『女犯坊』(これは凄い、復刻希望)くらいで、宮谷一彦『肉弾時代』なんて全然面白くなかった。ふくしま政美も『聖徳太子』なんてつまらなかった。私の中にもあった、奇怪なものを妙に評価する気持ちを失ってよかったと思う。2014/10/07
刷子筆男
2
10年ほど前、こういう「濃い漫画書評ブーム」があった。一過性のものだった。継続して欲しかったが・・・2010/07/04
peeping hole
1
ボブ・フラナガン、ナースウィズウーンド、怪奇な漫画の解説もさることながら怪しげなアングラスカムカルチャー(?)の固有名詞が異様に多い。それが全く理解できなくても面白いのだから凄い文章だ。にしても宇田川氏のふくしま愛が凄まじい。2016/08/16
Y.T
0
☆☆2020/08/30