内容説明
もっともらしいことを言う世の中には「くだらない」と悪態をつき、脳天気な幻想をまき散らすマスコミには罵声を浴びせる。現代の歪みをほじくりだし、不幸な時代に生まれてしまった世代の運命を説き明かす、ポップなコラム&ルポルタージュ集。
目次
第1章 現代
第2章 病
第3章 死
第4章 脳とクスリ
第5章 近ごろのマンガ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
22
露悪的な筆致が面白く、また痛々しくもある。結局のところこの著者は感受性の豊かな哲学少年/文学青年であって、記憶によれば『完全自殺マニュアル』でもそうだったと思うのだけれど無機的/機械的に死や自殺を描こうとする筆致の裏に、確かな人生の儚さや世の不条理、バカバカしさやくだらなさへの愛惜と感傷がにじみ出ている。そこがこの著者の美徳だと思う。『完全自殺マニュアル』は確かに不謹慎な本だがならばあとにでた類著はどうなる? 今では容易に読めない本だが、この著者は「ひとりぼっち」でなにかと戦っていた。その記録がここにある2021/02/10
臓物ちゃん
4
『完全自殺マニュアル』で岡崎京子とともに90年代前半の話題を掻っ攫った著者による、90年代前半のサブカル界隈がわかるエッセイ集。平成ももうすぐ終わるってんで読んだけど、「リア充に俺の本を箱ごと送ってやろーっと」にはワロタ。こんだけいろいろとあったに、まだ「あの」95年になってないのが90年代のヤバさ。オススメ。2017/12/17
金北山の麓に生まれ育って
2
【根性無の遠吠え】踊る猫さん「露悪的な筆致が面白く、また痛々しくもある」なるほど。ガチャガチャ屁理屈こねて自分の不満不安を外部のせいにする根性無は昭和ならガツンと純粋な暴力で黙らされた、宮台もそうだがこの人も自己嫌悪の裏返しの「批判のための批判」痛々しい。生きることは難しく辛い矛盾に溢れているからこそギリギリの責任取って発言せねばと覚悟した知識人や表現者をリスペクトする昭和のジジイからすると、覚悟が足り無い鶴見さん。こういう勿体ぶり深刻ぶった言い回し態度がこの年代に嫌われるのだが素直に言わせてもらいます。2021/06/27
sabato
2
再読。第3章の「死」は、文学少年少女は必読の章であるw三島由紀夫の最後の様子をこんな視点で書いてくれているのはこの本だけだとおもうwあの最後の演説中の機動隊ヤジwwほんまかいなっ!と突っ込みたくなったが、いや、ほんまやろう。決死の演説中に「110番!!」って、そら死にたくなるわ。。筆者の94年の本。もう何度目かの再読。こんな本、最近ほんとにないね。あるのかな?でも、もうこの一冊あればいいや。2011/04/27
hai_ano
1
国際問題だとか環境問題なんかの社会問題に関心を向ける事で私の今月の家賃だとかの生存の話から目を逸らそうとする態度に対する憤り?とも違うな、アホらしいと評しながらもどこかシニシズム的に見る作者の視点。 90年の荒っぽさと諦めた感覚、冷戦も終わりこの終わらない日常に飽き飽きしながら明日世界が滅ばないかな、なんて時代感覚をよく感じられる。 腹立つなーー!!世界は続いているよ2025/07/16




