内容説明
大阪経済法科大学創立者故金沢尚淑博士を追悼し、本学経済部教員諸氏が精魂込めた研究を世に問う論文集である。
目次
第１部 経済理論と歴史（景気循環と恐慌の周期性―その物質的基礎について；全世界経済の統一性についての論争と教訓；ポストケインジアン・モデルをめぐる一考察―Ｊ．ロビンソン『現代経済学』を手がかりにして；わが国における経済史学の成立とその性格について）
第２部 世界経済と日本（戦後の世界経済と日本の進むべき道；日米欧貿易摩擦と各国の為替政策；アメリカの財政赤字について；「国際化」考）
第３部 帝国主義と第３世界（多国籍企業史と「自由貿易帝国主義」論；ナショナリズム、その後；中米共同市場の理念と現実―途上国経済統合論から集団的自助論へ）
第４部 金融・会計・統計および経営（商業信用の貨幣性〈非資本性〉―商業信用と銀行信用 序説；会計現象の特質；フランクフルト学派の統計学理論について；経営経済学における世界観の問題―研究と教育の統一の立場から）
第５部 商学および農業政策（わが国の中小小売商業の最近の変化；債券先物取引の仕組みと利用法；韓国経済と証券・金融市場；戦後の食糧・農業政策の再検討―食糧飢餓から余剰農産物受入れまで）
