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諏訪根自子―美貌のヴァイオリニストその劇的生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784871985772
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0073

内容説明

天才美少女として注目され、ヨーロッパへ留学、ゲッベルスからストラディヴァリウスを贈呈され、戦後は日本各地で演奏するも、やがて沈黙。二十年の空白の後、バッハの無伴奏で復活を果たした、伝説の演奏家、その初の評伝。

目次

第1章 天才少女
第2章 ブリュッセルに二年、パリに六年
第3章 戦雲の下で
第4章 花形ソリスト
第5章 近道なき道
第6章 バッハ、無伴奏ソナタとパルティータ

著者等紹介

萩谷由喜子[ハギヤユキコ]
音楽評論家。東京生まれ。幼時からピアノと邦楽、日本舞踊を学び、立教大学卒業後カルチャー教室講師(箏曲)を経て音楽教室を主宰する。その傍ら音楽評論を志鳥栄八郎氏に師事し、FMクラシック音楽番組の放送原稿執筆を機に評論生活に入る。現在『音楽の友』『モストリークラシック』『音楽現代』『ショパン』各誌に定期執筆。新聞、一般誌に随時執筆。全国各地のホールや大学で多彩なテーマによるクラシック音楽講座を開講中。専門研究分野は女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員。日本三曲協会会員。山田流協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

31
日本のクラシック音楽の黎明期に彗星のように現れたヴァイオリニストの天才少女・諏訪根自子の評伝。ロシア人の小野アンナに師事し、1936年に16歳でベルギーへ留学、その後パリへ移り、ナチスの宣伝相ゲッペルスから名器ストラディヴァリウスを贈られる。第二次世界大戦前後の10年間をヨーロッパで暮らし、戦後の日本クラシック音楽会の牽引者となりながら絶頂期に姿を消した。戦争に運命を翻弄されたとはいえ、日本のクラシック音楽界にそういう女性がいたこと、その歴史を掘り起こした本書の意義は大きい。なぜ絶頂期に音楽界から姿を消し2014/03/26

ぐうぐう

15
昭和初期、ボロ家から出でた天才少女は、めきめきと頭角を現し、美貌のヴァイオリニストと呼ばれるようになる。その名は、諏訪根自子。国内で名を馳せ、欧州への留学が決まる。しかしそれが、彼女の運命を左右することになろうとは。訪れたドイツでゲッペルスから贈られたストラディヴァリウス、その名器が、戦後の彼女を苦しめるのだ。ナチスからの贈り物、ましてやそれが、略奪品との憶測が流れる。名器の真相は? 根自子の心境は? (つづく)2013/08/21

コニコ@共楽

3
タイトルにあるように、銀幕のスター、原節子を彷彿させるような-美貌のヴァイオリニスト-諏訪根自子さんの生涯を淡々と綴った本。小野アンナさんから始まる日本のヴァイオリン音楽系譜を活き活きと辿ることができました。中でも、第2章の根自子さんの留学時代(昭和11~20年)はまさにドラマチック。彼女自身の「それはもう戦争に会いに行ったようなものでした。しかし、いい音楽を聴くことができたことだけは、なによりも仕合わせなことでした」という言葉が印象に残ります。生涯、研鑽を積まれ後世に音源を残されたことも嬉しいことです。2013/08/23

takao

2
キングレコード CDあり2022/08/07

スリカータ

2
長生きしたヴァイオリニストの人生を辿るとそのまま昭和の音楽史になる。日本のクラシック音楽の歴史は浅いのだと思い知る。文章や構成力に拙さを感じるものの、なかなか興味深い伝記だった。諏訪さんは知らない演奏家だったが、検索するとようつべで演奏が聴けます。2014/05/10

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